RDG レッドデータガール はじめてのお化粧(文庫)

文庫レビュー

今回レビューするのは現代ファンタジーの大人気シリーズ『RDG』の第2弾。

「RDG レッドデータガール はじめてのお化粧」です。

シリーズ前作が良かったので、RDGシリーズの二作目を読んでみました。

本作は荻原規子による全7巻のファンタジー小説で

2013年にはP.A.WORKS制作でアニメ化されました。

作品情報

タイトル:「RDG レッドデータガール はじめてのお化粧」

著者  :「荻原規子」

イラスト:「坂井駒子」

レーベル:「角川文庫」

あらすじ

東京の鳳城学園に無試験で入学した泉水子。

その学校では相楽深行(さがらみゆき)と再会するも距離は縮まらず、

慣れない学校生活に不安を膨らませる泉水子だが

寮で同室の宗田真響(そうだ まゆら)とその弟、宗田真夏(そうだ まなつ)と親しくなり、

なんとか新生活を送り始める泉水子。

しかし、泉水子がクラスメイトの留学生に違和感を感じると事態は急転する。

感想

鳳城学園にいるうちに泉水子の考え方がほんのわずかずつ前向きになっていき、

なんとか変わろうとする泉水子の姿勢は彼女なりに一生懸命で微笑ましく感じました。

新しく登場してきた人物たちの秘めた能力や醸し出す雰囲気が魅力的でした。

さらに泉水子たちが入学した鳳城学園の謎めいたところも気になります。

本作ではこの学園に集められたのがどのような人物たちなのか次第にわかってくるのですが、

それでも学園の全貌は明らかになっていないため

そこがまた魅力的なポイントにもなっているんだと思います。

鳳城学園に集められた生徒たち、再び現る姫神、泉水子をねらう存在、

神霊や式神のいる世界観、泉水子と深行の距離感。

多くの気になる要素が盛りだくさんのシリーズ第二弾でした。

項目別評価

前作からの謎や伏線の回収等が徐々に出てきてストーリーが面白くなってきました。

キャラクターは前作よりも魅力的な人物が増えてきて物語が賑やかになってきた印象を受けました。

世界観に関しては前作よりも情報量が増えてきたので段々とつかめてきました。

文章に関して、文章自体はとても読みやすいのですが、

ひらがなで表記されている部分が若干多くあるように感じ、

読みにくい部分があったのですが、それでもそんなに気にするほどではありませんでした。

もしかしたら意図的にひらがなで表記しているのかな?

本作は「ファンタジー感」が徐々に出てきてこれからさらに面白くなりそうでした。

まとめ

泉水子を取り巻く特殊な環境や人物たちだったり、彼女自身の成長が垣間見えました。

新たに現れたキャラクターや泉水子と深行の関係性の変化がちょっとだけ楽しめたシリーズ第2弾でした。

続きが気になったので次巻も読もうと思います。

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